This room is for the exhibision of the French Military aircrafts during the wars.
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Loire-Nieuport LN411 / 1939

フランスが戦前に完成させた急降下爆撃機です。どうしても同時代のドイツの急降下爆撃機スツーカと比較したくなりますが、同じ逆ガル翼の機体ではありながら、本機は引き込み脚を採用しており、しかも一人乗りです。開発は難航しましたが、フランス空軍は結局思ったような性能が得られないこと、また急降下爆撃に用兵上の高い評価をおかなかったことから、採用を断念。本機は当時保有する唯一の空母ベアルンの艦載機としてフランス海軍が使用するところとなりました。しかしフランスの早期の降伏により、実戦参加の機械は無かったと思われます。 [Azur]



Loire 46C1/ 1936

この機体もパラソル型機の発展型で、翼の中央部を大きく下げ、胴体と接続する、いわゆるガル翼形式の戦闘機です。一連のパラソル翼形式に比べ、前方視界が改善され機体構造の強化も図れるアイデアですが、主翼を支える支柱や複雑な降着装置による空気抵抗はどうしようもなく、機体各部をフィレット整形して流線形とする涙ぐましい努力にも関わらず、目覚ましい性能向上を達成することは出来ませんでした。本機もスペイン内戦でわずかに活躍した後、航空史から消えていく運命でした。 [Azur]



Dewoitine D371/1936

フランス空軍が単座戦闘機の形式として頑固にパラソル翼を採用していた時代の一機です。複葉機の下翼面積を少しずつ減らしていった結果行きついたパラソル型単葉形式は、軽快な運動性と良好な下方視界をもたらす代わりに、主翼を支える支柱と降着装置が大きな空気抵抗を生み、速度向上の障害となる欠点を持っていました。本機が出現した当時は、すでに世界各国で低翼単葉で引き込み脚を備えた革新的な機体が開発され始めた頃であり、この機体もデヴューと同時に老朽化するという悲しい宿命を抱えていたことになります。少数がフランス空軍に採用された後、折から勃発のスペイン内戦でもわずかに使用されています。 [Azur]



Latecoere 298 / 1938

フロート履きの水上機なのに重い魚雷を抱いて敵艦船を攻撃、さらには急降下爆撃まで出来るという、かなり欲張った仕様の機体です。テーパーが強い直線翼と武骨な機種周りからは、およそフランス的なエレガンスは感じませんが、海軍航空隊の中ではほぼ唯一と言っていい近代的な機体でした。 [Azur]



Amiot143 / 1935

フランス空軍の重爆として華々しく登場した本機ですが、かなり異様なフォルムです。特に断面が長方形の胴体はさほど空気抵抗軽減に役立ったとは思えないのに、搭乗員がようやく入れるくらいの狭幅で、分厚く幅広の主翼とコントラストを成しています。第二次大戦が勃発した時点でも爆撃隊の主力機種でしたが、あまりの低性能に危なくて夜間しか出動できなかった、という悲しいエピソードも。しかし個人的には大好きなカタチです。 [Heller]



Potez 540 / 1934

大戦間のフランス航空技術、特に大型機の分野がマンネリに陥っていたことの証拠のような機体。主翼は金属骨格に相変わらずの羽布張り。胴体も同様な構造で四角断面。エンジンの取り付けは胴体から左右に張り出したスパーに取り付けて主翼下に垂らすという極めて危なっかしい設計です。不思議なのは当時のフランスが各社ともこうした前近代的な機体を作り続けたこと。模型としてはとても魅力的なのですけどね。 [Heller]



Breguet 19 / 1924

第一次大戦で軽爆として活躍したBreguet14の後継機として開発され、1924年にデヴューした本機は、その高性能でたちまち世界のベストセラーとなりました。信頼性が高く大馬力のイスパノ・エンジン。金属骨格をベースとした頑丈な一葉半翼組みは、フランスを始めとする世界の多くの空軍で引っ張りダコとなっただけではなく、民間でも特に長距離冒険飛行に広く使われました。日本初の欧州訪問飛行にも、"東風""初風"と命名された2機のブレゲーが主役を担っています。 [Hitkit]



Dewoitine 510 / 1934

長くパラソル翼に固執したフランス空軍が初めて低翼単葉戦闘機として採用した機体。全金属製という構造もさることながら、アスペクト比の大きな全く上半角のない翼組で高速を追求し、プロペラ回転軸にモーターカノンを配した画期的な設計で、世界中を瞠目させました。日本海軍も参考として購入しテストを行いましたが、それまでの運動性に優れた複葉機からはあまりの飛躍であったため、量産化には至りませんでした。 [Heller]



Potez452 / 1936

フランス海軍の艦載飛行艇で、戦艦や重巡に搭載されて偵察任務に使用されました。同様の任務には下駄ばきの水上機の方が世界的には主流で、わが日本海軍も含めて小型の飛行艇を艦載偵察機として使うことは早々に諦めています。この最大の理由は、飛行艇の宿命として、海水の飛沫からエンジンを守るため、エンジンの取り付けを艇体から高く持ち上げなくてはならず、そうした構造を十分な強度を持って設計することが難しかったからだ、と推測されます。本機のゴテゴテとした支柱組みから、そうした設計者の悩みが見て取れます。 [Azur]



Georges Levy HB2 / 1919

第一次大戦の最中に設計された古式豊かな飛行艇です。戦後はフィンランド空軍で採用された他、ベルギーも植民地であるアフリカ・コンゴでの旅客輸送に本機を使用した実績があります。同時代に開発されたイタリアやオーストラリアの戦闘飛行艇に比べるとかなりの大型で、垂直尾翼のアーティスティックな形状にフランスのエスプリを感じます。 [Dujin / resin]



Morane Saulnier MS230 / 1929

名門モランソルニエ社が開発した軍用練習機。お得意のパラソル翼を基本にしたコンパクトな設計で評判は上々でした。その優秀な操縦性から民間でもアクロバット飛行などに広く愛用された、隠れた名機と言えるかもしれません。 [Heller]



Nieuport Delage Nid29 / 1922

1920年代を代表する戦闘機で、フランスが航空技術において世界のトップランナーであったことを証明する機体が、このNid29です。強力なイスパノ・エンジンと2張間の直線翼の絶妙な組み合わせで、高速でかつ運動性にも優れた機体が仕上がりました。イタリアと日本でもライセンスに基づき、制式機として大量生産されています。翼下に取り付けられた2つのランブラン式冷却器が特徴的。 [Azur]



Mureaux117 / 1931

フランス空軍の偵察機として初めての全金属製構造を持つ、後発で無名のミュロー社のほぼ唯一と言ってもいい成功作です。それまでの複葉羽布張りが当たり前だった偵察機からは飛躍的な技術革新と言えますが、性能的には平凡で前任者の名機ブレゲー19のような名声は望むべくもありませんでした。 [Heller]



Nieuport Delage Nid62 / 1931

一世を風靡したNid29の後継機です。流麗な胴体の側面形とは裏腹に、一葉半翼組の下翼を貫通する斜め支柱を降着装置と組み合わせるという、ちょっと異様な形態が採用されています。1930年代に入って急速に袋小路に入り込んだフランスの航空開発の混迷、その萌芽が見て取れる姿です。 [Heller]



Bloch MB200 / 1934

フランス空軍の期待を担い、それまでの複葉重爆から一気に全金属製の単葉爆撃機へと飛躍を遂げた機体。その割には直線だらけのお世辞にも美しいとは言えない姿。この"翼のついたワニ"は、あっという間にその後の技術進歩から取り残され、旧式化してしまいました。 [KP Models]



Morane Soulnier MS225 / 1932

1930年代のフランス戦闘機設計者がパラソル翼に捉われていたことは不思議なほどです。各社とも競うように同形式の戦闘機を発表し、まだフランスの技術を高評価していた日本陸軍もわざわざフランス人を招いてパラソル翼の91式戦闘機を設計させています。名門モランソルニエ社が作った本機もその典型的なスタイルで、大口径のノームローン空冷エンジンを搭載したことから、このクラスとしては異様に太い胴体が特徴の機体となりました。 [Heller]



Potez 25 / 1925

1920年代に出現し成功を収めた複座偵察機で、その後のPotez社の成長の礎となった機体です。面積の広い大きな長方形の上翼が特徴の一 葉半形式で全体的にフランス機らしからぬオーソドックスな形態です。世界中で長く使われ、スペイン内乱の際にも共和国側では第一線機でした。 [Hitkit]



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