This room is for the exhibision of Pioneer aircrafts before the WW1.
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Morane Saulnier H "Senpu-go" / Japan / 1914

ライト兄弟の成功によって人類初飛行の栄誉は手にすることが出来なかったものの、フランスは航空技術の先駆者としてその後の四半世紀をリードする存在でした。1913年にスポーツ機として初飛行した本機は、その優れた飛行特性から直後に勃発した第一次大戦で軍用機として量産され、オランダ人フォッカーがそのコピー機をドイツ軍のために生産し、敵味方ともに重用するという奇現象を招いています。
黎明期の日本航空界でも本機の優秀性から、民間航空家、荻田常三郎が購入して"せん風号"と名付け、1914年に滋賀県で飛行に成功しています。
[Roseplane / resin]


Morane Saulnier WR / Farnce /1914

水上機の世界的なレースと言えば1913年から開催されたシュナイダー・トロフィーがもっとも有名です。当時世界で最も早い乗り物であった水上飛行機による国際レースは、現在では信じられないほど当時の世界を熱狂させました。第二回の1914年に出場した本機は、名パイロットのロラン・ギャロスの操縦により優勝候補の下馬評が高かったのですが、英国の伏兵ソッピース機に優勝をさらわれる結果となりました。このモナコで開催された第二回大会の直後、欧州は未曽有の第一次世界大戦に突入します。 [AZ models]


Deperdussin monocoque / France /1912

航空黎明期に出現した高速マシン。ライト兄弟の初飛行以来、全世界の航空パイオニアが、空を少しでも長く飛ぶことに全精力を傾けていた時代。そこへ突如、その後の航空機の基本形を先取りしたようなシンプルな機体で数々のスピード記録を打ち立て、センセーショナルなデビューを果たしたのが本機です。1913年には世界で初めて時速200キロを突破。航空史でも重要な機体となりました。 [12 Squared]


Santos Dumont 14bis / Brasil /1906

米国のライト兄弟に人類初の動力飛行という栄誉をさらわれたことにより、欧州各国のプライドは地に落ちた状態でした。そうした中、ライト兄弟に遅れること3年。何とか欧州勢として初の動力飛行を成功させ、面目を保ったのが本機です。とは言いながら飛行距離はわずかに60m。機体の設計と操縦は、コーヒー農園主の息子のブラジル人によるものでした。しかし前述のように後れを取った米国に対して早く歴史的な事実を作りたかった欧州の心情に加え、飛行の舞台が花のパリであったこと。さらにブラジル人とは言え社交界の著名人でもあったサントス・デュモンの高潔な人柄もあり、この飛行は欧州全域で大成功として認知されることとなりました。 [Aircraft in Miniture /brass & paper]


Breliot XI / France / 1909

史上初めて無着陸で英仏海峡横断飛行を成功させ、黎明期の航空史の中で燦然と輝く存在となった機体です。飛行家ルイ・ブレリオの手になる11番目の飛行機が本機ですが、それまでに製作した彼の飛行機は試行錯誤の連続による全くの駄作揃いで、まともに飛べない機体ばかりでした。突如大成功を収めたこの11型は、友人のレイモン・ソルニエが中心となって設計完成したと言われています。搭載されたアンザニ3気筒エンジンも馬力は十分でなく、横断飛行中に過熱で高度を失い、危うく着水しかけたようですが、偶然の驟雨によりエンジンが冷やされ馬力を取り戻した、という幸運にも恵まれました。 [Frog]


Sopwith Tabloid / UK /1914

Sopwith Tabloidは、1914年の第2回シュナイダートロフィー優勝機です。航空開発のあらゆる分野でフランスの後塵を拝してきた英国が、初めて手にした栄光の担い手として、今なお英国人の郷愁を刺激する機体。そしてモナコで行われたこの大会から半年もしない内に、世界は悪夢の第一次世界大戦に突入。最後の平和の時代の翼であったことも記憶しておきたい名機です。 [Eduard]


Voisin Farman / France / 1908

ライト兄弟機に世界初飛行の栄誉を奪われ、プライドをずたずたにされたフランス航空界が漸く放ったまともな飛行機械。ヴォアザン兄弟がファルマンの依頼を受けて作成した本機の成功でフランスは一気に航空先進国としての道をひた走ることになります。とはいうものの、補助翼を持たない本機での旋回運動は、激しい横滑りを伴うはなはだ危険なものだったようです。キットは60年代に発売されたレンウォールの紙貼りモデル。 [Renwal / plastic & paper]


Wright Brothers Flyer / USA /1903

飛行機模型ファンにとって、ライト兄弟機をいつか作ることは義務みたいなものだ、とずっと思っていましたが、これまでは1/72の適当なキットが無いことで言い訳になっていました。数年前に英国のガレージキットメーカーが金属骨格に紙を貼る形のキットをリリース。いよいよ逃げ場が無くなったので組み立てに挑戦。かなり工作に難渋しましたが、キットの出来の良さにも助けられ、何とか完成です。 [Rug Rut Resin / brass & paper]


Latham Antoinette / France /1909

1960年代に米国のレンウォール社が発売した一連の紙貼りキットのひとつ。単葉機なので組み立ては手がかからず、しかも驚くほど部品の組み合わせ精度が良いので、あっという間に出来上がりました。航空揺籃期の機体ですが、その後の航空機の基本的な形 は本機から出発しているかもしれません。優雅な名前とともに印象的な飛行機です。 [Renwal / plastic & paper]


Etrich Taube / Austria /1910

何とも不思議な主翼のシルエット。オーストリアのエトリッヒ博士が、グライダーのように良く飛ぶ楓の種子の形にヒントを得て設計した翼です。ずいぶん昔に発売されたヴァキュームキットですので、細部はほとんど自作ですが、形の面白さに心奪われて一気呵成に仕上げました。 [Rareplanes / vacuform]


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