This room is for the exhibision of US military aircrafts during the wars.
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  Loening OA-1 "San Francisco" / 1926

1920年代に開発された水陸両用の飛行艇。元々は米陸軍航空隊向けの観測機ですが、胴体と主フロートが一体となった独特の形態が特徴的で、後のグラマン・ダックにも継承されたスタイルです。1926年に、それぞれ米国の都市名を冠した本機5機で編成された中南米親善長距離飛行で有名となりました。モデルはその3番機"San Francisco"で、ワシントンDCの航空博物館に実機が保存されています。 [Olimp / resin]


Vought SB2U Vindicator / 1937

新興ヴォート社が製作した艦上急降下爆撃機。それまでの複葉形式から一気に近代化し、前年に採用になったばかりのカーチスSBCヘルダイバーをあっという間に旧式化してしまいました。しかし晴れて米海軍の制式艦爆となったものの、後継のダグラス・ドーントレスにその座を追われ、第一線機としての寿命は短いものでした。それでも太平洋戦争の天王山ミッドウェー海戦では、基地攻撃機として戦闘に参加しています。主翼の形状に同社の後の傑作機コルセアの面影を見ることができます。 [Meicraft]


Grumman F3F1 / 1936

グラマン社の一連の艦上戦闘機は、胴体に主脚を引っ込める形式を採用したところから必然的に、太い胴体を持つ特徴的なスタイルを貫いています。前作F2F型をパワーアップした本機もやはり典型的なフライング・バレル(空飛ぶ樽)タイプで、カラフルな平時塗装と相まってとても愛嬌のある機体だと思います。 [Special Hobby]


Grumman F4F "Wildcat" / 1939

ブリュースター社の革新的な技術に敗れたことで、当初複葉で計画された設計を急遽、単葉に変更して作り直すことにより正式採用された機体。この後脈々と続くグラマン社の"猫シリーズ"の先駆けとなり、太平洋戦争初頭にわが零戦と渡り合い苦闘を余儀なくされる運命を背負うこととなりました。
次に登場するヘルキャットとは違い、丸々とした肥満気味の"山猫"は眺めていて愛嬌を感じる飛行機です。
[Hasegawa]


Brewster F2A / 1938

単葉全金属製・引込式主脚という革新的な技術を引っ提げ、米海軍の艦上戦闘機をほぼ独占していたグラマン社の牙城に挑戦して見事に採用を勝ち取った機体です。しかし新興で経験の浅いブリュースター社の機体は、要求のうるさい空母パイロットにとってはやはり不評で、艦戦としては短命に終わりました。
その後折からの世界大戦の勃発により本機は世界中に傭兵として買われていくことになります。英国で"バッファロー"の愛称をもらい、マレー・シンガポールに配備されたものの、日本軍の進攻の前にあえなく敗北。しかしフィンランドではソ連空軍に対して果敢な抵抗を行い、名機と称えられました。
子供の頃からこの機体のコロコロしたフォルムが好きで作り続けています。
[Hasegawa]


Vought OSU1 Kingfisher / 1938

シーガルに替わる艦隊の眼として採用された米海軍最初の全金属製単葉水偵です。愛称のキングフィッシャー(かわせみ)の可憐なイメージはありませんが、就役後すぐに始まった太平洋戦争では、とにかく頑丈でよく働き、本職の敵艦隊索敵任務に加え、パイロットの捜索救難活動で勲章を受けたこともあります。 [Airfix]


Curtiss SOC3 Seagull / 1934

米海軍の艦隊の眼として長く愛され活躍したシーガル(カモメ)。ほど良く後退した主翼と、視界に優れ居住性の良いコックピットの組合せが、いかにも素性の良さを印象付ける、カーチス社の隠れた傑作だと思います。 [Hasegawa]


Brewster F2A "Buffalo" / 1937

米海軍最初の単葉引込脚型式の艦上戦闘機。名は体を表すと言いますが、バッファロとはピッタリのネーミングです。革新的な技術を盛り込んで見事に制式採用を勝ち取ったのですが、性能は意外に低く、早々に空母から降ろされて陸上勤務となりました。新興メーカーのブリュースター社としては、やはり第一線の花形戦闘機をいきなり作ったのは実力不相応だったらしく、その後も失敗作続きで、戦後間もなく倒産しています。 [Airfix]


Curtiss P6E "Hawk" / 1932

おそらくカーチス社の産み出した最高傑作戦闘機。その高速性能もさることながら、空力特性の面でも同時代のライバル達をはるかに凌ぐパフォーマンスを示して米陸軍航空隊の華となりました。丸々とした主脚スパッツに描かれた猛禽の爪が愛称のホークにぴったりです。 [Monogram]


Boeing P26 "Peashooter" / 1931

これまでの複葉から思い切って単葉型式にチャレンジして、見事に米陸軍航空隊の採用を勝ち取ったボーイング社のヒット作です。薄い主翼で速度の飛躍的向上を実現するために、胴体と固定脚からワイヤで十分な強度を確保する型式。その後世界の多くの設計者にこのアイデアは模倣されました。愛称の"ピーシューター(豆鉄砲)"はこの飛行機に搭乗したパイロット達につけられた、とのことですが、陸軍の戦闘機全般が当時"パースゥート(追跡機)"と呼ばれていたところからのもじりかもしれません。 [Revell]


Curtiss BF2C Hawk /1933

戦前の米海軍は一人乗りの艦上戦闘爆撃機というユニークな機種を求めました。本機はおそらくそうした機種の最初で最後のモデルです。この時期一連のHawkシリーズの大成功で波に乗っていたCurtiss社の作品。艦載機としてはやはり仕様的に無理があったのか、米海軍での活躍は地味なものでしたが、中国をはじめとして世界中に輸出され活躍しました。 [Special Hobby]


Grumman F3F2 /1938

米海軍最後の複葉艦戦です。グラマン社お家芸の胴体に引っ込む主脚と大型エンジン搭載によるブッ太い胴体。典型的なグラマンスタイルで愛称は"Flying Barrel(空飛ぶ樽)"。華々しくデヴューした本機ですが、仮想敵国日本がすでに単葉の96艦戦を就役させたことで、米海軍は後継機の開発を急いだため、第1線機としては短命に終わりました。 [Special Hobby]


Boeing F4B /1932

現代のジェット旅客機産業の覇者となったボーイング社が、始めて米海軍に採用してもらった主力艦上戦闘機です。抜群の運動性と余裕馬力によってたちまち海軍戦闘機乗り達の心を掴みました。映画の名作キングコングにもクライマックスシーンに登場しています。 [Monogram]


Martin B10 /1932

陸軍航空隊向けの双発爆撃機を作り続けたマーチン社の最大の成功作。当時の主力戦闘機よりも高速の爆撃機の誕生は、世界に衝撃を与えるに十分でした。機種の回転銃座が古めかしい形である以外は、密閉風防、NACAカウリング、胴体内爆弾倉の採用など、時代を先取りした極めてクリーンな構造で、 平時の青と黄色の二色塗装がとっても映えます。 [Williams]


ryanRyan PT20 Trainer /1934

ほとんど遊園地のオモチャの飛行機をおもわせる、なんとも可愛らしい練習機です。大柄なアメリカ人が乗ったら重くて飛べないのでは?と心配になるほどですが、性能的にはなかなか優秀で、初心者時代に本機にお世話になったパイロットは大変な数にのぼります。丸々とした脚スパッツが印象的です。 [Rareplane /vacuform]


mb2Martin MB2 Bomber /1920

第一次大戦直後の米国陸軍爆撃機。形態・性能ともに、当時としてはごく標準的でどうということはない飛行機ですが、実は航空史に残る大仕事をやっています。それは航空機による戦艦の撃沈実験に使われ、見事にそれを実証したことです。推進者のミッチェル将軍は空軍創設のための過激な言動により陸軍からの追放処分を受けましたが、その後の歴史は、彼の先見の正しさを示したのでした。 [Glencoe]


kaydetBoeing Kaydet Trainer /1933

1930年代に陸海軍のパイロットを志した米国の若者なら必ずお世話になった初等練習機。 全く癖のない素直一点張りのフォルムから想像出来る通り、操縦性は良好で初心者向きの 安心して乗れる飛行機だったようです。黄色い翼に青い胴体の派手なコスチュームも いかにも"若葉マーク"付きの機体にピッタリという感じで微笑ましくなります。 [Revell]


duckGrumman Duck / 1933

脚の替わりにフロートが付いているのが水上機。胴体そのものをボチャンと水に浮べるのが飛行艇というのが一般的な仕分けでしょうが、その意味からいくと本機は一体どっちにあたるのでしょう? 機内での作業環境を考慮し、充分なスペースを確保するためにフロートと胴体を一体化。空力性能一本槍のわが国の設計思想からはおよそ生まれることのなかったであろう、ユニークなスタイルです。 [Airfix]


goshawkBoeing P12 /1929

米国陸軍航空隊、最後の複葉戦闘機。前作F3Bと同じワスプエンジンを搭載しながら、よりコンパクトにまとめられた機体は、抜群の機動性を発揮。たちまち陸軍の戦闘機乗りを魅了しました。 [Matchbox]




goshawkCurtiss F11C Goshawk /1932

大きなエンジンを振りかざした機首と、これも図体にしては不釣り合いなくらい大きな脚スパッツが印象的な米国海軍の戦闘機。液冷エンジン搭載のホークも陸軍に正式採用されており、カーティスが陸海軍を独占した同社絶頂期の作品です。 [Monogram]


ff1Grumman FF1 /1933

米国海軍のために、現在に至るまでひたすら艦戦を作り続けてきたグラマン社の、これは 記念すべき第一作です。羽布張り主翼の複葉機が速度向上を狙って引込脚を採用するとなると、太い胴体にして引込のスペースを確保する必要があります。こうしてその後のグラマンのトレードマークとなるズングリムックリのスタイルが誕生したのでした。 [Meicraft]


sparowhawkCurtiss F9C Sparowhawk / 1932

翼を黄色く塗ってカラフルな部隊マークを付けているのは、この時代の米国軍用機の特徴ですが、この戦闘機はそれに加えて、翼上に大きなヤグラが取り付けられています。本機は飛行船を母機とする世にも珍しい寄生戦闘機で、飛行船にぶら下がるためにこのようなヤグラがついているのです。この野心作も、結局は飛行船自体が軍用に使うには脆弱すぎたことで一代限りで潰えました。 [Pegasus]


hlldiverCurtiss SBC4 Helldiver / 1939

ヘルダイバーという名前を初めて聞いた時、なんとも凄まじいネーミングだと思いましたが、実はカイツブリという鳥のことなのだそうです。この名をもらった飛行機は2種類あって、本機はその初代にあたります。急降下爆撃という過酷な任務に、こうした複葉機が構造上耐え得たというのも驚きですがさほど効果が期待出来るとも思えない引込脚に固執したのも不思議です。 [Heller]


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